山の動物 ==傾向と対策==


多分カラスにやられた果物(川で冷やしていました)

○カラス

500〜600m程度の低山にはカラスがいます。写真のように食料を野放しにすると目ざとく食われてしまいます。たまに金属類ももっていくので注意です。山とは関係ありませんが、しじみは昔、下宿中に何度か洗濯ハンガーをとられました。どこの変態かと思ったらカラスでした。山では火器の付属品の金属具や、女性ならアクセサリーを放置すると盗られる危険があります。

○クマ、イノシシ、サル、シカ

さいわい、しじみはクマには一度も遭ったことがありません。でも各地で被害が頻発していますから、最近では「熊に金棒」というスズをザックにつけて、不意の遭遇を防いでいます。クマと会ったらにらみ合って目を離すな、と言われますが、逆にサルの場合は目が合うと襲ってくる場合があるそうです。ヤクザかよ

イノシシ、サル、シカにはよく出会いますが、目を合わすも何も、いた!と思った瞬間にはいつも向こうからさっさと逃げてくれます。彼らのシマなわばり外である登山道を歩く限りは、向こうも無理に襲ってこないんじゃないか・・と思います(逆になわばり内である原生林は危険)。でも絶対とは言えないので、やはりスズを持って歩きます。

ラジオをつけっぱなしで歩くのも、いい方法だと思います。山で時々そうやってる人を見かけます。最初はそうまでして阪神戦を聴きたいんかい!と勘違いしてたんですが、そうじゃないんですね。アホですいません。

○ヘビ

これまたさいわい、しじみはヤマカガシやマムシといった毒ヘビに遭ったことがほとんどありません(毒のないシマヘビにはよく出会います)。でもそれは運が良かっただけ。もし毒ヘビに咬まれたらどうしよう・・と前から気にしていたんですが、ポイズンリムーバーという毒吸い出し器(←訳しただけ)が市販されていることを知り、購入してみました。(詳しくはこちら

咬まれた場所が口で毒を吸い出せる場所ならいいんですが、もしお尻とかだったら上海雑伎団なみに体をひねってもムリだし、たとえ登山パーティーの仲間が吸い出してくれるとしても、やっぱり吸う方も吸われる方も嫌なので相手によってはウェルカムな場合もあるけど、こういうものが1つあると(人間関係を良好に保つためにも)安心です。

毒ヘビに咬まれた時は、毒が回らないように心臓に近い部位をしばって圧迫する、などと言われていますが、組織が壊死したりするので素人がヘタにやらない方がよい、という異論もあります。先ほどの「口で毒を吸い出す」というのも、口の吸引力ではあまり吸い出せないとか、口内疾患がある場合は危険だ、と書いている本もあります。どうなんでしょうね??

確実に言えるのは、ポイズンリムーバーなら安全に一定の減毒ができるということ。(別にメーカーの回し者じゃないけどさ・・)リムーバーで毒を吸い出したら、咬まれた本人は歩かせず(運動させると毒が回る)、ふもとまで搬送して一刻も早く病院に運ぶことです。あとはお医者さんに任せましょう。

とりあえず以上!なんだか怖い生きものの話ばっかり書いてしまいましたが、もちろん山にはリスやノウサギといった、かわいい生きものもたくさんいますよ!運が良ければムササビとかヤマネとかツチノコとかヒバゴンとかにも会うことができますよ!さあ、野生動物との出会いと捕獲懸賞金を求めて山へ!腕が鳴りますね!



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