経 塚


★ナビページは省略!ここは行かない方がいいですよ!!
(でも登山録は読んでほしいな・・)


◆ 登 山 録 ◆

湖南アルプス13峰の1つ・・ではありますが、ガイドブックにも載っていない、およそ登山向きではない山です。登山道もブッシュやら倒木やらで歩きにくく、頂上付近は何の工事か知りませんが、掘り返されまくってすっかりハゲ山です。ゴレンジャーと怪人が戦っている採掘現場のような風景、といえば分かる人には分かると思いますが、とにかく殺風景なところです。

この山、実は頂上がどこなのかよく分かりませんでした。そりゃあ見渡して一番高いところが頂上だろ、と思われるかもしれませんが、ある程度の広さがあると遠近感もあって、複数のピークが林立すると分からなくなるのです。普通は頂上を示す道標やプラカードがあるのですが、マイナーな山なのでそれも期待できません。

歩き回っていて、とあるピークに小さな塚があったので、「経塚というぐらいだから塚があるところが頂上だろう」という適当な決定のもと、追い討ちをかけるようにも降ってきたので早々に山を下りたのでした。もしこれが頂上でないのなら、しじみとMは湖南アルプス13峰踏破を達成していないことになります。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたらご一報を・・。

ふもとの駐車場に戻り、Mのジムニーに乗り込んだ時、なんだか足に違和感がある、とMが言い出しました。車を降りて靴を脱いだMをしじみがぼーっと見ていると、何やら騒いでいます。足でもつったかと車外に出てみると、Mの靴下に血が。そしてそこに何かうごめくものが。

「ヒルだー!!」

これがうわさに聞いた山ビルか!恥ずかしながら(?)それまでの7年に渡る登山歴で、山ビルを見たのはこれが初めてでした。茶色くてうねうね動いていて、うわー気色わる!血ぃ吸うてるで血ぃー!(取り乱して関西弁)

しじみが血を吸われた当人よりも大騒ぎしている間に、Mは冷静にヒルをひきはがして踏み潰しました。さすが硬派の男。<関係ない
そこでふと気になって、しじみは自分も靴を脱ぎ、ズボンの裾をまくってみました。

いたー!!!

スネにぴったり吸いついたヒルを見つけたしじみは、映画「スタンド・バイ・ミー」の少年たちのように半狂乱になって叩き落とそうとしたのですがなかなか落ちず、見ていたMがライターの火を近づけて落としてくれました。さすが硬派の男。<だから関係ない

初めて見た小さな吸血鬼。経塚はまさに悪夢の幕開けでした。一目あったその日から、山ビルはしじみの天敵に決定しました。

その後、この吸血鬼には京都北山や鈴鹿山地でさんざんに襲われ、各地で熾烈な攻防戦(ことごとくしじみが敗北)が繰り広げられました。そして、こいつを防ぐ決定打はいまだに見つかりません。

もし、この茶色い悪魔を近づけない方法を知っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください(ちなみにヤマビルファイターは使いにくすぎて論外)。確実な方法であればマジに金一封をさしあげます。しじみはそのぐらい奴らが大っ嫌いなのです!!
(あと、軟体動物を異常に怖がる自分の肝っ玉の小ささもイヤ・・)

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