■本図は(財)日本地図センター発行の25000段彩・陰影画像を元に作成した。(同センター承認済)
■この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第82号)
※25000段彩・陰影画像は数値地図25000を元に作成されており、本図はその二次利用のため両文併記。
鶏冠山・竜王山/1997年〜(何度も登ってます)
落ヶ滝〜天狗岩〜竜王山〜狛坂磨崖仏のコースは、低山で歩行距離も手頃なのでよく登りました。全体的に眺望もよく、歩きやすいコースです。眺望がよい分、太陽がガンガン照りつける真夏期だけはおすすめしませんが・・。(尾根歩きで脳が溶けそうになります)
登山口からすぐ近くのため池。ひそかにお気に入りの場所。
落ヶ滝。要塞みたいな雰囲気がスキ。
ただ、周遊コースの北にそびえる鶏冠山は、一度だけしか行ったことがありません。眺望まるで無し、モニュメント無し、建造物無し、岩も大木も無しという、エリモの春のように何も無い頂上だったからです。悟りを開きたい人だけ行ってください。
鶏冠山に対して、コース途中にある天狗岩一帯は、ピークでこそありませんが眺望抜群、巨岩奇岩多数で、近郊ハイカーの人気スポットです。
天狗岩にて。たぶん20歳頃。
巨岩の上に立って琵琶湖を見おろすと、ライオンキングのように雄大な気分になれます。ア○トニオ猪木を心の師とする友人Mは、「ヤッホー」ではなく「元気ですかー!」と叫びだします。
コースは天狗岩・耳岩から竜王山を踏んで引きかえし、狛坂磨崖仏へ下ります。この下山道の途中に、「重ね岩」と呼ばれる不思議な岩があります。十人や二十人ではとても運べないような2つの巨大な岩が、クロスするかたちで積み重なっているというものです。
重ね岩。雑木林の中なので、全体が撮影しにくい・・。
これらの岩は、いったいどうやって積み重なったのでしょう?場所は雑木林の中の細道の脇で、岩の背後は急斜面。岩を持ち上げるような重機を置ける場所ではないし、小ピークの頂上なので、自然に岩が転がり落ちてくる場所でもありません。
下の岩には、仏画らしきものが刻んであります。このことから考えても、やはりこの重ね岩、何か宗教的な理由によって人為的につくられた可能性が高そうです。
ただ、人工物なら人工物として、これをつくった人はどうやって岩を積んだのか?
しじみはこの問題を半月ほど考えた末に、「1つの岩をノミかなにかでコツコツと削って上下半分ずつに割り、間に棒を2本はさんでゆっくりと90度回転させる」というかなり根性のいる方法を思いつきました。これなら岩を持ち上げる必要がありません。
でも、信仰のためなら石仏でも彫ればいいのに、なんでそんな辛気くさい方法でこんなダルマ落としみたいなものを造る必要があったのかがさっぱり分かりません。しじみの弱いアタマではこんな野々村真的回答が精一杯です。ボッシュート!
もし、これに似たものを知っている方や、もっと簡単にこの「重ね岩」を作る方法を考えついた方がいらっしゃいましたら、ぜひしじみにご一報ください。でも、斬鉄剣とかドラえもんの道具とか気円斬とかを使うのはナシですよ〜。
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重ね岩からさらに下ると、今度はちゃんとした(?)巨石建造物、「狛坂磨崖仏(こまさかまがいぶつ)」があります。天然の岩盤を彫った石仏で、なかなかの迫力です。
なんでもこの一帯にはかつて「狛坂寺」という寺と集落があり、遥か古代に大陸からきた渡来人たちがここに住みついて、この磨崖仏をつくったのだとか。これだけの技術力があるのだから、重ね岩をつくったのも彼ら渡来人かな?と思いましたが、それにしては重ね岩の彫刻はやる気がなさすぎる、という理由から「重ね岩渡来人建造説」は却下されました。またしてもボッシュート!
狛坂摩崖仏を過ぎ、急な谷道を下りきると、後はキャンプ場まで林道歩きです。話が急に1980年代にとびますが、しじみは小学生の頃、夏の肝試し会の時に、会場だったこのあたりの道でオバケ役をやったことがあります。
オバケ役といってもただ道に寝転がってエモノをまちぶせるというよく分からない役で、怖がられるどころか爆笑されるだけでした。しかし、しじみによって緊張をそがれた参加者たちは、その後のオバケたちに不意をつかれてぎゃあぎゃあ怖がり、しじみはひっかかった参加者たちに「やーいざまーみろー」と叫んで溜飲をさげたのでした。我ながらイヤなガキですね。
オバケ役の最中に蚊に刺されまくって全身腫れあがったしじみは、翌日になってようやくみんなに怖がられました。そしてその後しばらく、「ざまーみろ君」というヘンなあだ名で呼ばれましたとさ。