【津田山(奥島山)】 滋賀県近江八幡市


■本図は(財)日本地図センター発行の25000段彩・陰影画像を元に作成した。(同センター承認済)
■この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第82号)
※25000段彩・陰影画像は数値地図25000を元に作成されており、本図はその二次利用のため両文併記。

津田山/2003年4月23日


津田山、または奥島山と呼ばれるこの山は、琵琶湖にポコッと突き出した脱腸のような半島上のピークで、低山でありながら景色がよく、お手軽ハイキングにはうってつけの山です。しじみもいろいろな人と何度も登りましたが、今回は大学時代の友人たちと登った時のことをお話しします。

メンバーは同期のSUさん、KUさん(いずれも女の子)、後輩T、しじみの4人。珍しく大所帯です。

この山は中腹に長命寺という寺があります。そこにお参りしてから、北上して頂上を踏み、さらに北上して湖岸の国民休暇村に出るのが通常のコースです。

しかししじみがうっかり「ふもとから長命寺まで、石段を数百段登るよ」と口を滑らせたため、このコースは反対多数で却下。逆向きのコースで登ることになりました。

JR近江八幡駅から近江鉄道バスで近江八幡国民休暇村へ。人里離れた琵琶湖岸にたつ、静かなたたずまいの宿泊施設です。ここは露天風呂つきの温泉(本物!)もあり、しじみとしてはぜひ登山後に寄りたかったのですが・・残念。

休暇村から湖岸道路を少し戻ったところが登山口。ゆるやかな登り道を歩いていると、後輩Tがなにか獣のフンを見つけました。

山の動物に興味があり、獣のフンを見ると調べずにはいられないという変わった趣味をもつTは、シカでもないイノシシでもないとブツブツ解説したあげく、「ぜひ写真を撮りたい」と言い出しました。しじみのデジカメで。(奴はカメラをもってなかった)

なんでそんなもの撮らにゃいかんのだー!!俺のデジカメは風景とか花とか女の子とか、キレイなものを撮るためにあるんだ!・・と抵抗しましたが結局根負けして撮りました(弱っ)。さすがにここには画像掲載しませんが・・。

しばらくして頂上手前の展望広場に到着。おだやかな天気で、琵琶湖に浮かぶ沖島もよく見えました。

この展望広場にはおにぎり型の大岩があり、少し身軽な人ならてっぺんまで登れます。Sさん、Kさん、Tの3人もスルスルと登っていきました。高所恐怖症のしじみを置いて。

てっぺんできゃあきゃあ騒ぐ3人を見上げて、しじみは猿カニ合戦のカニの気分。3人は遠くの景色を見ては笑い、しじみを見下しては笑います。(「みおろす」と読んでも「みくだす」と読んでも可・・)

広場で昼食をとり、津田山頂上(特に何もないです・・)を経て下山。長命寺に参り、数百段の石段を下ります。ただ下るのでは面白くないので、小さい頃よくやった、ジャンケンで勝った者が進む遊びをしながら。

グーで勝てば「グリコ」で3段。
チョキで勝てば「チョコレート」で6段。
パーで勝てば「パイナップル」で6段。
地方によってルールや言葉が多少違うとは思いますが。

グーで手堅く勝とうとするしじみの戦略は簡単に読まれ、惨敗。しまいには離れすぎてジャンケンできないほど。なぜ堅実に生きる者がバカをみるのでしょう。<バカだから

ふもとの長命寺港に下りて、さらに1kmほど湖岸を歩くと、ログハウス風のしゃれた喫茶店「シャーレ水ヶ浜」に着きます。湖に突き出すかたちで建ち、湖面を眺めながら食事できるテラスもあるこの店、観光客の心をがっちりわしづかみにして、いつも繁盛しています。

面白いのは営業時間、「11:00〜日没」。こんなのほかで見たことありません。このせいでこの店は、正式名称よりも「日没カフェ」として有名です。

ちょうど3時頃だったので、4人ともケーキセットを注文。しじみはシフォンケーキをほおばりながら「シフォン主義ー!」とか寒いギャグをとばし、なごやかな(一人だけ浮いた)ティータイムを過ごしました。

その後、長命寺港に戻り、バスが来るまで広場でにわかバレーボール大会(ボールをもってきてました)。手首が腫れあがるほどのスパイクの応酬。我々みんな学術系サークル出身のはずなんですが・・。疲れ果てて帰りました。

そんなわけで、津田山は登山は短いですが、周りでいろいろ遊べる楽しいスポットです。滋賀県の隠れた穴場、あなたもぜひお越しください!

週刊やましじみ:登山よもやま話のサイト  TOP近畿の山>津田山(奥島山)