気圧高度計


たまごっちではありません。周囲の気圧から高度を測定する器具です。山の中で現在位置を割り出すのに使います。測定された高度と一致する地域を地図から探し出し、周囲の地形などと考え合わせて現在位置をしぼり込んでいくわけです。

以前GPSの使い方について書いた時、「GPSの電波がとれず測位できない時、何を使って現在位置を割り出すか?」という話で、一例としてこの気圧高度計をあげました。でもってGPSの三角測量高度計はダメダメだなどとエラソーに書いていました。

しかし世の中の進歩は速いもので、しじみがポケーとしている間に、GPSの上位機種は気圧高度計機能を搭載するようになっていました(eTrex Vistaなど)。わざわざ別に気圧高度計を買わなくても、GPS1台でこと足りるようになったのです。GPS開発陣の皆様、おみそれしやした・・。

まあGPS以前にも、腕時計で気圧高度計機能を搭載したものはずいぶん昔からあったわけで、だったらしじみは何をトチ狂ってこんなバカでかい計器を買ったのか・・というと、それはひとえに安かったからです(といっても5000円強ぐらいしましたが)。数万円する腕時計や新GPSには手が届かなかった・・くやしいので「電子機器ってなんか信用おけないしー」とか「やっぱアナログ計器の無骨さって味があるよね」とか遠吠えしまくっております。でももし宝くじでも当たったら、速攻でeTrex Vistaのカラー版を買って、このページはなかったことになると思います。節操のない男です。

このたまごっち高度計の使い方は簡単です。高度文字盤が手動で回転するので、登山開始時に目盛りを登山口の標高に合わせておけば、後はなかなかの精度で現在高度を示してくれます。

もう一つの機能としては、大ざっぱな天気予報ができます。テント場などで、目盛りを高度0に合わせて数時間放置しておき、目盛りが右(+)の方に動いていたら天気が悪くなる予兆です(気圧が下がった=低気圧の接近)。左(−)の方に動いていたら天気は良くなります(気圧が上がった=高気圧の接近)。

それ以外の機能はありません。たいへんシンプルで良いと思います。
それでなんでこんなにデカいの

あ、そうそう、もう一つ機能っちゃあ機能が。

あっ、裏にボタンがある!押してみよう!



ストラップがはずれるだけ・・_| ̄|○




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