ホットサンド

器具が少し重いのことを除けば、最強クラスの山料理です。水を使わないし、マヨネーズやケチャップの濃ゆーいアメリカンな味が、山では大ウケ。なんで食パンの分際でこれほどうまいのかっていうぐらいに。

<材料>
8〜10枚切り食パン
●スタンダード●
レタス(夏期はキュウリ)、トマト、
とろけるチーズ、ハム、マヨネーズ
●ピザ風●
キャベツ・玉ねぎ・ベーコン
(あらかじめ炒めて持ってくること)
ケチャップ、とろけるチーズ

<調理器具>
◆家でサンドイッチを作って現地で焼く場合◆
ホットサンドメーカーストーブキッチンペーパー
スプーン・箸など(焼けたサンドを灼熱の器具から取り出すため・・)

◆現地でサンドイッチを作って焼く場合◆
上記+ナイフ、まな板(牛乳パックまな板も可)

<作り方>
トマトは薄い輪切りにし、レタスは適当にちぎります。食パンに具を順番に乗せ、マヨネーズなりケチャップをぐるぐると回しかけて、もう一枚のパンではさんで焼きます。同時に紅茶をわかせばなんとなくピクニックのような錯覚におちいって、女の子にも好評です。

この料理の味の秘密は、なんといっても「とろけるチーズ」。あふれるジューシーさがたまりません。これを世に送り出した雪○はエライと思います。今は逝き印となってしまいましたが、赤いパックで頑張ってください。

えっと、話を戻して。もう一つの味の秘密はこのホットサンドメーカーです。いっぱいの具をはさんだ分厚いサンドイッチを思いっきりプレスすることにより、広島風お好み焼き効果とでも呼ぶべき、混ぜくちゃのうまさがつくられるのです。ちなみにホットドッグも一度つぶして食べるとおいしいです(ホットドッグプレス・・寒)。

ホットサンドを食べる時は、かぶりついた逆側から具が飛び出してくることがあるので(俗にハンバーガートラップという)、キッチンペーパーなど厚手の紙で包んで食べるとよいです。具がたっぷりになるほど、手や食器を汚さず食べるのが至難の技になるので、開き直ってワイルドに食べるのがいさぎよいと思います。

このホットサンド、具によって様々なバリエーションが考えられますが、どうもスタンダードまたはピザ風以外では、あまり当たりがありません。しじみも女の子に受けんがために具を工夫し、ポテトサラダサンドを作ったり、バターを塗ったパンにリンゴの薄切りを散らし、シナモンをふりかけるといったデザート風のものまで開発したのですが、どれもイマイチでした。パサパサしたものや甘いものは向かないと言えそうです。今のところマヨネーズとケチャップにかなうものなしです。

しじみの場合、たいていは家でサンドイッチを作って、山では焼くだけにするのですが、カップルで登山する人については、山で二人で調理することをおすすめします。パンにマヨネーズでハートマークを書いたり、ケチャップで互いの名前を書いたり、思いっきりイチャイチャできるからです。しじみはホットサンドを焼きながら何度そんな情景を夢見たことか・・。

こんなしじみに愛をください。ウォウウォウ。

===
2005.10.24追記
ごめんなさい、作り方の記述が適当すぎました・・。以下補足。
  • サンドイッチを家で作る場合も現地で作る場合も、材料はフリーザーバッグに入れて持っていきます。でないと見事に腐ります。
  • 家で作る場合、秋〜春は前日夜に作って冷蔵しておきますが、夏は腐敗が速いので、当日朝に早起きして作るようにしてください。
  • 家で作る場合は、具の水気がパンにしみないように、パンにバターを薄く塗ってください。また同時にカラシを塗れば、味も良くなるし腐敗防止効果も多少あると思います。
    現地で作る場合はすぐに焼いてしまうので、これらは必要ありません。
  • キャンプの朝食で食べる場合は、現地で作るようにしてください。家で作ったものは腐敗が速いです。現地で作る場合も、食材がもつのは2日目の朝まで。3日目以降の朝食にはホットケーキなどをおすすめします。また夏場は2日目朝でもアブないので避けてください。

ホットサンドのバリエーション



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