ホットサンドのバリエーション(2)

◆オール缶詰のグラタンサンド

連泊登山の食事は、食材の日持ちの関係で、後になればなるほど貧しくなるのが宿命。ホットサンドもその宿命から逃れられず、フリーザーバッグを使って具材を保冷しても、2日目の朝までが限界でした(真夏は1日で限界)。

しかし!今回はその限界にあえて挑んでみました。缶詰やパウチなどの保存食品を具材に使い、登山3日目の朝食・昼食でも食べられるホットサンドを開発してみたのです。その名も「グラタンサンド」。マ○ドナ○ドの某メニューに触発された部分が大きいです( ^-^;)

<用意するもの>
サンドイッチ用食パン、グラタンソース缶、シーチキン缶(パウチもあり)
コーン缶(パウチもあり)、チリソースまたはタバスコ
ホットサンド器、箸、スプーン

 

 

<作り方>
しじみも最近まで知らなかったんですが、世の中にはグラタンソース缶という便利なものがあります。(メーカー:ハインツ、キユーピーなど)
これはホワイトソースに玉ねぎ・マッシュルームといった具があらかじめ入ったもので、温めるだけでグラタンの味が楽しめる、たいへんよくできた手間いらず商品です。

これをパンに適量塗りつけ、シーチキンとコーンを適当にまぶします。グラタンソースはスプーン1本だけだと粘ついて塗りにくいので、スプーンですくって箸で落とすようにすると良いです。
まずこの状態で焼いて食べてみたところ、これでもそこそこおいしかったのですが、どうもグラタンソースがのっぺりした単調な味になるので、次は試しにチリソースを振りかけて焼いてみました。

グラタンソース+シーチキン+コーン+チリソース


このチリソースが大当たり!味がピリッとしまって、非常にウマ〜なメニューになりました( ^-^ )友人MKさんにも大好評。欲を言えば具に野菜が足りないのがやや不満ですが、その気になればピクルスをつけあわせるなり、缶詰の果物をデザートにするなりで補えますね。

全て保存のきく材料で作り(パンも3〜4日はもつ)、高レベルのおいしさを実現。これぞ完全無欠の連泊登山用朝食!・・と有頂天になりかけたのですが・・世の中そんなに甘くなかった。このグラタンサンドを実際に山で作ってみると、いくつかの欠点が浮上してきました( ^-^;)

その1。グラタンソースの量が多い。小さい缶に見えますが、1缶でサンドイッチ7〜8枚分作れてしまうので、食べる人が3〜4人いないと処理しきれません。これより小さい規格の缶はないようだし・・。
多いからってたっぷりパンにはさむと、食べる時にあふれてたいへんなことになります(上の断面写真もソース入れすぎで、ひそかにエラいことになってる)。残念ながら1〜2人登山には向きません・・。メーカーさん、ちっちゃいの作って〜!

その2。今さらなんですが、よ〜く考えたら、そもそもホットサンドってパンがかさばるしホットサンド器は重いしで、少しでも装備を軽量化したい連泊登山には向かないような・・。(※1
あれ?大前提が崩壊しちゃった?

え、えーと・・(・_・;)←このサンドの存在意義を必死で考える

・・このサンドは「夏に大人数でお手軽低山キャンプをやる場合の2日目朝食」という、きわめて限定的な条件に向いていると思います!!(開発コンセプトぶん投げ)

雲行きが怪しくなってまいりましたが( ^-^;)でもこのサンド、当初考えていたのとは別の方向で大きなメリットがありました。それは前日準備が不要で、現場の調理も切る作業がなくて簡単かつスピーディーなこと。あと、当初考えていたよりもかなりウマいこと( ^-^ )ファミリー登山で作るとお子様が喜びそうです。このさい保存食品のメリットは度外視して、普通に日帰り登山の昼食でやっちゃうのもいいかもしれませんね。冒頭と言ってること全然違いますけどね。

え、えーと、というわけで以上、グラタンサンドのご紹介でした〜!

本日の標語:結果オーライ


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<追記>

※1
ホットサンド器を持っていかなくても、「サンドをバターorマーガリンを塗ったアルミホイルで包んでフライパンorトースターで焼く」というテがあるそうです!
(Special Thanks:akemi様)

また、ココで得た情報によると、アルミホイルなしでも、バターをひいたフライパンにサンドを置き、鍋のフタなどで重石をして焼く方法もあるようですが、火加減難しそうだし、ひっくり返す時に失敗してエラいことになるリスクがあるので、野外ではちょっとムリかも・・。

いずれの方法でも、1枚ずつ焼かなければならないので、早立ちの忙しい朝や、大人数のパーティーには向きません。でも単独行の場合や、登山最終日のゆっくりした朝にはイイですね( ^-^ )



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