【蛇谷ヶ峰】 滋賀県高島市


■本図は(財)日本地図センター発行の25000段彩・陰影画像を元に作成した。(同センター承認済)
■この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第82号)
※25000段彩・陰影画像は数値地図25000を元に作成されており、本図はその二次利用のため両文併記。

蛇谷ヶ峰/2003年11月24日


登山道は整備され、それでいながら自然林が豊かで、動物も多く、頂上の眺めもよく、 ふもとには温泉まである出来杉くんのような山、それが蛇谷ヶ峰です。

ここは大学の後輩Tと登りました。ふれあいの里センター(里山の自然を展示したミニ博物館です)から登山道に入ると、いきなり数匹のサルが逃げていくのに出くわしました。動物のフン調査が趣味という変わった男であるTはニンマリ。津田山でもそうでしたが、さっそく獣道に入っては「これはサル」「これはシカ」とフンの解説、さらにはデジカメでフンを撮ってくれといいます。俺のデジカメのマクロモードは、フンをどアップで撮るためにあるんじゃねえ!(でもまた撮っちゃった・・)

続いてTが、鋭いひっかき傷のある木を発見。クマの仕業だといいます。怖い怖い。しじみはクマの出そうな山中では、熊鈴がわりにカラビナで2個のマグカップをザックに下げて、カチンカチン鳴らしながら登っていますが、はたしてどれほど効果があるのでしょうか。
※追記:2005年以降は「熊に金棒」をつけています。

クマに出会ったら死んだフリ、とよく言われますが、死んだフリをするとクマにおもちゃにされるのでダメだそうです。また、あるテレビ番組では
「クマに出会ったら、ニコニコ笑いながら『ヨッ!』と挨拶してすれ違うと良いです」
などと言っていましたが、これもちょっと実践する気になれません。視線をはなさず、体を大きくみせながらゆっくり後退する、というのが一番良さそうです。山形人のダニエル・カールが言ってましたから。

季節は秋、登山道には白く可憐なユウレイタケがポツポツと見られました(写真撮り忘れました・・)。また、「ヴモー、ヴモー」とくぐもった鳴き声が聴こえるので、こんな山中に牛?と首をひねっていると、なんとその正体はカエルでした。これがウシガエルなのでしょうか?

頂上で昼食をとり、下山路。Tがキジ撃ちに行く(トイレに行くという意味の隠語)と言って林の中に消えました。しばらくして戻ってきたT。手に何やら厳重に包んだビニール袋をさげています。

「それ何?」「今出してきたモノ」

ええー!何で!?問いつめると、山の環境にインパクトを与えることを極力避けたいのだとか。うーん、それは良い心がけだと思うけど、そういうのは3000m級の、分解バクテリアとかがいない世界で考えることではないだろうか?・・まあこういうのは思想信条の自由というやつで、とがめちゃいけません。さっさとしまってもらい、なかったことにしました。忘れられずここで書いてますが。

下山後、朽木グリーンパーク内にある「朽木温泉てんくう」で汗を流しました。ここは露天風呂があり、また湯上がりの休憩所や食堂も充実していて、ゆったりくつろげる良いところです。あんまりくつろぎすぎて帰り道であやうく居眠り運転しかけました。寿命を縮ませてごめんよT。

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