【笹間ヶ岳・太神山】 滋賀県大津市


*横長すぎてごめんなさいです・・2コースいっぺんに描いてます*

■本図は (財)日本地図センター発行の25000段彩・陰影画像を元に作成した。(同センター承認済)
■この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)を使用したものである。(承認番号 平17総使、第82号)
※25000段彩・陰影画像は数値地図25000を元に作成されており、本図はその二次利用のため両文併記。

笹間ヶ岳・太神山/1985年〜(何度も登ってます)


笹間ヶ岳と太神山は、いわばしじみのホームグラウンド。自宅から自転車で1時間ぐらいの距離にあり、小学生の頃から幾度となく登っています。天神川流域では魚釣りも楽しめ、小中学生時代には格好の遊び場でした。また、花崗岩質のこの山ではごくまれに水晶の塊が見つかることがあり、一攫千金を目指して川底をザルでさらいまくっていた時期もありました(子どもの頃から現金なヤツ・・)。

残念ながら、水晶はごく小さな破片しか見つからず、しかもきれいな透明や紫ではなくて、茶色がかった地味なものばかりでした。それでも当時は宝物でしたが、このわずかなコレクションも、高校時代に好きだった女のコに全部あげてしまいました。 「何これ?割れたガラス?」みたいな素敵なコメントをいただきました。一つの恋が散った瞬間でした。

ええと、山の話をしましょう。
この2山をはじめ、湖南地方に散らばる低山群(他に鶏冠山、竜王山、飯道山など)は、通称「湖南アルプス」と呼ばれています。だから天神川登山口のバス停の名前も「アルプス登山口」。日本アルプスを有する中部地方の方々にはちゃんちゃらおかしい名前でしょうが、本場ヨーロッパアルプスから見たらどっこいどっこいですからね〜( ^-^; )まあ模倣好きの日本人らしくてよいのではないでしょうか・・。

笹間ヶ岳と太神山は、一帯がキャンプ好適地でもあり、高校山岳部時代にはよく川辺にテントを張って夜通し騒ぎました。食べ盛りの頃でしたから、荷物の半分はアルコール飲料とつまみの食料でした。キャンプの夜の活況を示す写真もたくさん残っていますが、10年以上たった今でもまだ時効にならないものばかりですので掲載しません・・ご想像にお任せします。

大学生になってからも、友達を誘ってはよくキャンプしました。ちっとは分別もついて夜の騒ぎもおとなしくなっていましたが( ^-^; )、道具類が全て自前になったため、家の台所からもってきたナベやぶっとい支柱の運動会用テントなど、ありあわせのものを持ち寄ったなんちゃってキャンプになってました。


家庭用ナベで料理。素足にサンダルってのもどうよ?


ブルーシートにくるまって寝たことも。
寒くてものごっつい機嫌が悪い顔です。

ええっと、だから昔話は置いといて。山の特徴をお話ししましょう。

笹間ヶ岳コースはやたらと枝道が多いですが、まあ迷ってもどっかに出られる低山なので、読図の練習に良いところです。頂上には雨乞岩と呼ばれる大岩があり、その上から瀬田川・比叡山、琵琶湖の南湖などが一望できるステキなビューポイントです。


雨乞岩から瀬田川・比叡方面を望む。
写真はモヤってますが、晴れた日には絶景です。

なお、雨乞岩にはたまにムカデや毛虫が出るので、岩に寝そべったりする時はご注意を。(友人Mがムカデ被弾経験あり。ひどく腫れました・・)

笹間ヶ岳以降の道も、無名ながら眺めの良いピークや気持ちの良い小広場(大谷河原)、大小いくつもの池など見どころが点在しています。低山ながらなかなかのサービスっぷりです。


笹間ヶ岳の東にある無名峰からの眺め。


大谷河原の小さな池。


冬に氷が張った大池(大谷河原北東)

地味ながら勘どころを押さえたアトラクションの数々。比良や鈴鹿の山々をTDLUSJとすれば、笹間ヶ岳はひらかたパークといったかんじでしょうか。小粒ながらがんばってるところが好きです。って近畿の人しか分からないネタでごめんなさい( ^-^;)

一方の太神山コースはよく整備され、小さな子どもでも登れるお手軽コースです。このコースの登山口(車で来た場合)の目印は「落ちそうで落ちない大岩」。写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが・・今にも落ちてきそうな岩が、鎧ダム支流出合の少し上流にデンと構えています。


名物「落ちそうで落ちない大岩」。
受験時代はよく拝んだものです。


拡大。たまたま撮影時にどっかのチビっ子が登って遊んでました。
ピースしてポーズをとってくれました。邪魔だからどいてくれ

コースは枝道も多少ありますが、本道が太いので迷うことはありません。ただ、コース図にも描きましたが、1/25000地図の登山道分岐箇所がズレているのでご注意ください。ここは真面目に読図する人ほど間違ってしまういまいましいポイントです(過去2回間違った・・)。実際の分岐には立派な道標があるので、それを探しましょう。

登山道に入ってからは、最初少しガレていますが、後は静かで気持ちのよい針葉樹林帯です。ただ惜しいことに、太神山頂上は狭くて眺望もまったくありません・・でも少し手前の不動寺には100人ぐらい収容できそうな広場があるので(やっぱり眺望はないのですが)、昼食タイムにはうってつけです。

なお、太神山の南西には矢筈ヶ岳という山があり、太神山コースの途中の分岐から行くこともできるんですが・・道が荒れていてヤブヤブな上、苦労してたどり着いた山頂は狭い・ジメジメ・眺望がないと三拍子揃っているので、行かないほうがいいと思います・・マジで。

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以上、滋賀県が誇る自然いっぱいの遊び場、湖南アルプスの紹介でした!皆さんもぜひ一度、ご家族や仲間とお越しください!そして温泉やら飲食店をガンガン利用して湖南地方にお金を落としていってください。弁当水筒持参で車で往復とかはナシですよ〜。郷土愛にあふれるしじみより( ^-^; )

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