白鹿背山

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雪化粧の田園(白鹿背山腹より撮影)
雲の切れ間から何かが降臨してきそうです。

◆ 登 山 録 ◆

前日に大雪が降って、急きょ雪山登りとなった2005年最初の登山。雪山と聞くとコタツにたてこもってしまうしじみでありますが、今回は「現地はきっと積もってないから!」という友人Mの情報を信じて出発しました。

ところが愛東町に入ったあたりから、ご町内の皆様が雪かきしてるじゃないですか!!ちょっとこれはヤバいんじゃないか、と思いましたが、ここまで来たら退くのも惜しい。念のためカンジキも持ってきてることだし・・(この季節は常備です)。


カンジキ(アイゼンとかいうものは着けたことありません・・)

東近江開閉所(冒頭の写真の左下に見える施設)の手前に車を止めて、いざ出発・・と思ったら、突然開閉所の正門がウィーンと自動的に開いて(なぜか無意味にハイテク)、中から車に乗った作業員のお兄さんが出てきました。

「そこホントは芝生なんですよ。ま、雪だからいいけど」

うわあああごめんなさいぃー。雪で全然分かりませんでした・・。皆さんもここにくる時にはもっと手前で駐車するようにしましょう!
(こんな時期に来るのは我々みたいな変人だけか・・)

お兄さんは「登山お気をつけて」とさわやかに走り去って行きました。ちなみにこの開閉所というのは電気を分配する施設で、開閉というのはスイッチの入/切をさすようですが、それは後で調べて分かったこと。この時はまだ何の施設か分かっていませんでした。

 M
しじみ
 M
しじみ
 M
「開閉所って何を開閉するんだ?」
正門が開閉してたやん
「まじめに答えんかい」
「有事の際は施設の床全体が開閉して、地下の巨大ロボが」
「もうええわ」

そんなやりとりをかわしつつ、カンジキを履き、開閉所への道を少し戻ったところにある登山口から北東に向かって進みます。登山道はもう一面の白銀の世界。足跡もなく、どうやら我々が降雪後に初めて登るバカのようです。雪山嫌いのしじみでしたが、なぜかこの日は調子が良く、ここまで来たんだから登っちゃえ、てなかんじでした。

と思ったら、雪景色にまどわされ、入るべき脇道をいきなり見逃して往復30分ほどのロス。ここは太い登山道がそのまま続いていながら、実は正解は北方向に続く細い目立たない脇道であるという要注意ポイントです。引き返して正しい道(尾根に出る道)にとりついたものの、今度は先頭を行くMの様子が少しおかしくなってきました。

しじみ
 M
「新春一発目だからガンガンいこうぜー」
「いや、オレはちょっと、『いのちだいじに』で・・」

どうしたの、と聞くと、雪のラッセルでバテたとのこと。なんだしょうがないなあ、と先頭を交替してしじみが「ラッセラー」になります。ラッセラー、ラッセラーとかけ声も威勢よく、太モモ近くまで沈む雪をかきわけて進みます。

5分でバテました。アホなこと言ってるからだ

すごいしんどい。ラッセルされたあとを進むと全然分からなかったけど、先頭はまとわりつく雪で足がすごく重くて重力トレーニングしてるみたいです。重力トレーニングしたことないけど。


サラサラのパウダースノー。平均60cmの積もりっぷり。
都会のスキーヤーなら泣いて喜ぶかな・・

ここらで引き返そうかとも思いましたが、なにしろ新春一発目、未踏ではゲンが悪すぎます。回復したMと交替しながら、頂上を目指します。走行速度が普段のだいたい1/2。Bダッシュのできないマリオ状態と言えば分かるでしょうか。GPSで頂上がほど近いと分かっていなければあきらめていたでしょう。チンタラチンタラ進んで、午後1時半頃にようやく頂上着。撤退時間ギリギリです。

頂上から少し進んだ、見晴らしのいい場所で昼食。Mが荷物からカップラーメンを取り出しました。キサマ自分だけそんないいもん持ってきやがってこの人でなしー!と心の中で毒づいていたら、「ハイお前の分」と手渡されました。えっと、ゴメンナサイ。

さらにMはあの「暴君ハバネロ」なる激辛スナックを持ってきていました。しじみは食べたことがなかったので、興味シンシンでボリボリ食べてみました(人のモノばっかり食べてる)。

「コレそんなに辛くないやん。いくらでも食べ・・」

辛ー!!

ハバネロを甘く見ていました(シャレ)。これまでしじみの中では暴君と言えば「20世紀最後の暴君」と賞されたこのお方だったのですが、認識を改めました(でもなんか双方ともサイトの色合いが似てる・・)。とても一袋は食べられません。今ハバネロのサイト見てるだけで汗が噴き出してくるってどういうことですか。

でもこのハバネロ様、極寒の中で食べると体が暖まって良いです。本物の唐辛子と同じく靴の中に入れたらシモヤケがふせげるかも・・(さすがにMが怒るのでやらなかったけど)。

そして下山。すでに我々がつくった道があるので下りは楽。サクサク進めます。ふと同時に尿意をもよおした我々は、それぞれ道の左右の林に入って、雪の上に放水。
「氷レモン!」
とふざけてみたら、Mに「下品」と怒られました。お食事中の方すいません。

下山後、この日はそのままMと新年会ということで、近所の焼肉屋へ。これはここ数年恒例の行事で、「今年一年の登山方針」を決める重要な儀式です。飲み食いしながらMが所信表明演説(?)を朗々と語り(さすが硬派)、2人でいろいろと面白いプランをブチあげました。
ネタバレになるので今は書けないけど、いずれ当サイトで各プランの結果を報告しますので、お楽しみに!!(※)

追伸:翌朝、二日酔いの排便が少しヒリヒリしました。さすが暴君。
(お食事中の方、またまたすいません)



※2006年2月追記
このプランというのは主に、「鈴鹿スペシャル」と「金糞岳・東俣谷川コース踏破(Attack4/5)」でした。
2005年はこの2つの達成に明け暮れました・・。


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